レーシックとは、安全性の高いレーザー(エキシマレーザー)を用いて、角膜を薄く削ることにより、屈折率を調整し、視力を矯正する「視力回復手術」のことです。
メガネやコンタクトレンズに代わる第3の視力矯正方法として、最近とみに注目を浴びています。
レーシック(LASIK)は、Laser in Situ Keratomileusisのことで、
Keratomileusisの 「Keratos」は、「角膜」、「Mileusis」は「修正する」を意味するギリシャ語です。
プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手が、レーシック手術を受けたことで話題になり、認知度が高まりました。
米国では、すでに約150人以上がレーシック手術を受けているそうです。
日本では、2000年に厚生省に認可され、約3万5千件の手術が行われています。
日本でも、多数のスポーツ選手、芸能人、著名人(松坂大輔選手、俳優の松方弘樹さん、作家の中谷彰宏さんやラサール石井さんなど)が、手術を受け、雑誌などでも紹介されています。
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レーシックの主なメリットについてご紹介します。
☆目の負担が軽減され、快適な視力を取り戻せる
なんといってもこれが一番ですね。裸眼で何でもよく見える状態は実に快適です♪
☆眼鏡やコンタクトのわずらわしさから解放される。
コンタクトレンズの毎日のケアはかなりの手間です。定期検診の必要もありますし。それら煩わしさから解放されることは、心理的負担が一気に軽減新され、とてもありがたいことです。
☆手術時間が短時間(15分~20分程度)
実際の手術は、非常に簡単で驚くほど短時間で終わります。
☆安心してスポーツを楽しめる
(スポーツの内容によっては、メガネ・コンタクトレンズが危険な場合もあり、水泳など、裸眼でしか行えない競技もあります。)
☆ 近視が原因の眼精疲労や肩こりが解消する
近視だと、目が疲れやすかったり、肩がこりやすくなったりしますが、そういった近視が原因で起こる場合の眼の疲れや、肩こりが楽になります。
などなどです。
ちなみに私の場合は、コンタクト使用中は、マスカラがつけられなかったのですが(逆まつげ気味なのでマスカラがコンタクトにつくと激痛に襲われるという理由からです)、現在は、安心してつけられます。
美容上のメリットも充分期待できると思います。
特に以下のような場合には、レーシックによって大きなメリットが得られると思われます。
☆ 職業上、メガネやコンタクトレンズの使用が着用が邪魔になる場合(プロのスポーツ選手や芸能人、カメラマン、登山家など)
☆ アレルギーなどの理由で、コンタクトレンズを使用できない場合
☆ 矯正視力(メガネ・コンタクト)で、パソコンなどの使用で長時間眼を酷使したため、眼精精眼や頭痛に悩まされている場合
☆左と右の視力の差がありすぎて、不都合を感じている場合
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レーシックの主なデメリットについてご紹介します。
○ 初期コストが割高
長期的に見ると、コンタクトやメガネにかかる費用と変わらないか安価になりますが
最初の手術費用は、けして安価とはいえません。(クリニックによってバラツキがありますが。
両眼で20万~50万円が目安です。)
○ 医師のスキルによって結果に違いが生じる可能性もある。
満足した結果を得るためには、熟練した医師を選ぶことが大変重要になってきます。
○ 適応検査の結果で手術ができない場合もある
適応検査で、角膜の厚さに問題がある場合などは、受けられないことがあります。
○ 再び視力が低下する場合もある
その際には、再手術をしたり、またメガネなどを使用して視力を矯正しなければならず、いわゆる「元の木阿弥状態」になってしまう場合もあります。
○ 術後数ヶ月間合併症が出る可能性がある
術後しばらく視力が不安定になったり、ドライアイになったり、などの症状が出る場合があります。時間の経過と共におさまっていくようですが、術後数ヶ月間、そのような合併症に悩まされる可能性があります。
○ 長期に渡る安全性が実証されていない
レーシック自体は、非常に安全性の高い手術(国内、海外でもレーシックで失明したという報告は今のところ一例もありません。)なのですが、
日本では、まだ「レーシック施術の歴史」が浅いため、長期に渡る安全性の実証までには至っていないのが現状のようです。
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レーシックのデメリットのところでも少しご紹介しましたが、施術を受けた後に、合併症の症状が出る場合があります。
主な合併症の症状をご紹介しますと、
○ ドライアイ
レーザーで、角膜を削ったため、角膜の表面部分が乾きやすくなり、ドライアイ(眼が乾く、充血する)になってしまう場合があります。
術後に、点眼薬などが処方されます。医師の指示に従ってケアを続ける必要があります。
○ ハロ現象とグレア現象
光を眩しく感じたり(グレア現象)、光の周りにモヤが見えるたり(ハロ現象)こともあるようですが、
いずれも数ヶ月後には、改善されるようです。
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レーシックは、全ての人が受けられるというわけではありません。
残念ながら施術を受けられない人は、5人~10人に1人くらいの割合で存在するようです。
- 18歳未満の場合
この時期は、眼球が、まだ成長段階にあり、視力がまだ安定していないため、成熟して視力が安定するまで待たなければならないようです。
ただし、18歳以上でも20歳未満の場合は、保護者の同意、承諾が必要のようです。
(クリニックによっては、20歳未満の場合もあります)
- 適応検査で不適応と診断された場合
- 目に何らかの疾患のある場合
ぶどう膜炎、角膜ヘルペス、角膜移植した場合、強膜裂傷がある場合、黄班部変性がある場合などは受けられません。また、過去にメスを使用して眼球疾患の手術を受けた場合も受けられません。
- 妊娠中・授乳中の場合
- 糖尿病、膠原病など内的疾患のある場合
医師の診断によっては可能になることもあります。事前に相談なさってみてください。
- 白内障、緑内障、極度の近視や乱視
医師の診断によっては可能になる場合もあります。事前に相談なさってみてください。
- 運転手 格闘家など目を負傷する恐れがあったり、術後の一時的な症状が職務の妨げとなる職業についている場合
パイロットなど、業務規定で、レーシックを受けることができない職業についている方などもこれに該当します。
また、花粉症の場合は、術後は眼をこすったりできないので、目のかゆみが激しくなる花粉時期は手術を避けた方が無難かもしれません。(こすらずにカユミを我慢できるのなら大丈夫ですが。)
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