私たちの目(眼球)は、主に、角膜、水晶体、網膜、虹彩で構成されています。
角膜
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黒目部分を覆っている透明な膜です。カメラに例えると一番外側のレンズにあたります。ここで光を屈折させます。
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水晶体
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凸レンズ状の器官です。ここでピントの調節をして、カメラのオートフォーカス機能のような働きをします。
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網膜
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目の内側を覆っている薄くて透明な膜です。カメラのフィルムにあたります。網膜で光が像を結び物を見ることができます。 |
虹彩(こうさい)
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黒目の部分で光の量を調節します。 |
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近視は、一言で言えば、遠くの物が見えにくくなることで、目に入ってくる光の屈折異常で起こる症状です。
すなわち、
眼球に入った光が、正しい位置で焦点が合わず、網膜の少し手前で焦点が合ってしまったために、物体の像を正しく認識できなくなってしまうのです。このような状態は屈折性近視と呼ばれています。
近視には、そのほかに、以下のような種類があります。
●軸性近視
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眼球が通常より長いため、水晶体と網膜との距離が長くなりすぎる状態 |
●仮性近視(偽近視)
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目を酷使したため、眼精疲労により、一時的に見えにくくなる現象 |
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乱視は、「角膜の表面の歪み」が原因で、光のピントの合う位置が、定まらずにズレが生じている状態です。
そのため、物がダブって見えたりたり、ぼやけて見えたりして、どうしても目が疲れやすくなります。
乱視には、正乱視と不正乱視の2種類があります。
●正乱視
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屈折の歪みが縦方向と横方向に規則性があり一定しています。(ほとんどの場合が正乱視に該当します。)
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●不正乱視
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屈折の歪みに規則性がなく、一定していません。(主に角膜の異常によって生じる乱視です。) |
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遠視は、焦点の合い方が、近視とは逆で、目に入ってきた光が、網膜よりも遠くで焦点が合う状態です。
遠視は、通常、遠くは良く見えるのですが、近くが見えにくくなります。
遠視も、目が疲れやすくなります。眼精疲労が重度の場合は、眼鏡を使用する必要が出てきます。
遠視は、2種類あります。
●軸性遠視
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眼球の奥行きが通常よりも短いために起こります。 |
●軸性遠視
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角膜や水晶体の屈折力が弱いために起こります。 |
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正視は、正しく物が見えている、正常な視力の状態を示す言葉です。
目に入ってきた光が、焦点が合うように角膜と水晶体で屈折して届くので、像が正しくはっきり見えます。
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老視(老眼)は、加齢と共に、目が衰えていく状態、すなわち目の老化現象です。
水晶体の厚みを調整する筋肉の力が弱まり、ピントを調節できる範囲が小さくなることで起こります。
老視は、早い場合、40代前半から始まります。
近くの文字が見えにくくなり、離して読む方が楽になった場合などは、老眼の可能性があります。
老眼の進行を抑えるためには、本などを読む場合は、できるだけ明るいところで読み、なるべく目を休めるようにして、目の負担を軽減するように心がけるとよいでしょう。
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視力とは、物の形を見分けたり、離れたところにある二点の距離を識別できる能力のことです。
一般的に視力検査で使用されている「C」のマークは、世界共通の視力検査用の記号で、「ランドルト環」といわれています。
視力検査の方法は、視力表や機械を用いるなどの方法があります。
視力は、片方ずつ測定し、0.3・0.8・1.2などといった数値で表します。
1
.0の視力は、眼球から1分(1/60度)の角度の広がりの延長にある2点を識別できることを表しています。
自動車の普通免許を取得するためには、両眼で0.7以上(メガネ・コンタクトの使用しての矯正視力でも可)に視力が必要です。
視力は、いくつかの種類に分類されます。
●中心視力
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一般的な視力のことです |
●静止視力
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視力表などを用いて測定する視力のことです。 |
●動体視力 |
動くものを見る視力のことです。瞬間的に物を見る力です。 |
●裸眼視力 |
メガネやコンタクトレンズなどを使用しない場合の視力のことです。
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●矯正視力 |
メガネやコンタクトレンズなどを使用した場合の視力のことです。
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●片眼視力 |
片方だけの視力です。
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●両眼視力 |
両方の眼を使用した場合の視力です。 |
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正常な視力は、物を見た場合、その物の映像を正確に映す「網膜」で焦点を結びますが、視力が低下すると、その焦点が「網膜」の前の方で結ばれてしまう、いわゆる「近視」になります。
近くばかりを見ていると、眼球の筋肉である毛様体筋が緊張し、水晶体が厚くなったままの状態が続いてしまい、遠くを見ても厚さが戻らず、遠くのものがぼやけて見えるようになります。
この状態が、近視のなり始めで「仮性近視」です。環境が主な原因で起こる近視です。
仮性近視が進行してしまい、水晶体が厚くなったままになってしまった状態が屈折性近視です。
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度数とは、視力を矯正するために必要なレンズの強度を表す単位のことです。
単位はD(ディオプター)で表されます。
Dを表す式は、 D = 1(m)/焦点距離(m)。
近視の場合は、負の値、正視がちょうど0の状態で、遠視の場合が正の値となります。
近視の程度を示す目安として、以下のように分類されています。
●軽度近視
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3D未満 |
●中等度近視
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3D以上-6D未満 |
●強度近視 |
6D以上-10D未満 |
●最強度近視 |
10D以上-15D未満 |
●極度近視 |
15D以上
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また以下のような区分で分類される場合もあります。
●軽度近視
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2D未満
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●中等度近視
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2D以上-4D未満 |
●強度近視
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4D以上-6D未満 |
●最強度近視
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6D以上 |
近視の度数と裸眼視力を厳密に結びつけることは難しいようです。
すなわち 度数が強いわりには、裸眼視力の高い人もいれば、度数の弱いわりには、裸眼視力の低い人もいるようです。
自分の目に、いちばんぴったり来る度数を選ぶことが重要になってきます。
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