以下、神戸神奈川アイクリニック様から
ご回答いただいた内容です。
取材協力:神戸神奈川アイクリニック
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■質問1.レーシック手術を受けると老眼が早まるというのは
本当ですか?
《回答》
レーシックによって老視(老眼)が進行することはありません。
老視とは、ピント調節の機能を持つ水晶体が加齢と共に
その弾性を失い、近方が見づらくなる現象です。
屈折異常(近視・遠視・乱視)とは無関係に起こるもので
レーシックを"受けた""受けていない"に関わらず
どなたでも進行します。
手元が見づらい年齢になった時、老眼鏡と近視用眼鏡の2つを
持ち歩く、あるいは遠近両用の眼鏡やコンタクトを使用するのは
大変煩わしいものです。
レーシックを受けると近視用眼鏡が不要となりますので
最終的に老眼鏡1つで済むという利点があります。
なお近視と老眼の両方を矯正したい場合は
遠近両用眼内レンズの手術により、同時に矯正することができます。
■質問2.手術が成功しても老後に失明する可能性はありますか?
《回答》
これまでにレーシックで失明したという報告はありません。
50代~60代でレーシックを受けた方も多勢います。
角膜に行われる屈折矯正手術自体には50年以上の歴史があり
手術の安全性について世界中で様々な検証が行われてきました。
その結果、レーシックという術式が生まれ
世界中で数百万人が手術を受けています。
すでに術後10年以上経過した方も多くいます。
■質問3.術後に激しい衝撃を受けるとフラップがずれたりシワになる
ことがあると聞いたのですが、今までに症例はありますか?
《回答》
まれにあります。例えば、手術の直後、抱っこした赤ん坊に
指で目を突かれ、フラップがずれてしまった女性がいました。
フラップがずれた場合やシワになった場合は
フラップ洗浄を行い元の位置に戻すことが可能です。
しかし、もちろん目にとって好ましいことではありません。
格闘技などの激しいスポーツをされる方は、目に衝撃を受けやすいため
角膜上皮にフラップを作り最終的にフラップが消失するエピレーシックを
お薦めします。
■質問4.レーシック手術で視力をよくしすぎると
遠視や老眼になってしまいますか?
《回答》
「視力を良くする」というのは「正視」にすることです。
レーザーを不適切に照射した場合、過矯正され近視の方が遠視になる
可能性はありますが、経験豊富な眼科専門医が手術を行えば
その心配はありません。
レーシックによって老眼になることはありません。
■質問5.長年コンタクトレンズを使用していると
角膜が薄くなってしまうのですか?
《回答》
はい。日本人の角膜の厚みは平均で550ミクロンありますが
コンタクトレンズを長期間使用していると薄くなります。
角膜の厚みが薄くなるほど、レーシックによって矯正できる範囲が
狭まりますので、レーシックを受けられない可能性が高まります。
またコンタクトレンズの長期使用者は、角膜内皮細胞の減少も顕著です。
一定数を下回った場合、コンタクトの使用もレーシックを受けることも
できなくなります。
内皮細胞が減少すると水分の供給が少なくなり、ドライアイが発生します。
■質問6.レーシック手術を受けるとドライアイになるって
本当ですか?
《回答》
はい。一過性の強いドライアイ症状が出ることがあります。
時間の経過とともに改善されますので、医師の指示どおりに
点眼等を行えば、問題はありません。
■質問7.手術をしても目標にしていた視力まで上がらなかった例は
どれくらいありますか?
《回答》
レーザーを角膜に照射して「正視」の状態にするのがレーシックです。
近視や遠視の度数を表す単位はジオプターと言いますが、近視はマイナス
遠視はプラスの数値で、正視が±0となります。
レーシックでこのジオプターを±0、つまり「正視」にした際の視力は
当然ながら個人差があります。
検査でおおよその数値は出せますが、術後、必ずその数値になるわけでは
ありません。
もし目標の数値に遠く及ばない場合は、再手術でより目標の数値に
近付けることができます。
再手術が可能かどうかは手術前の検査でわかります。
なおレーシックによって手術前の視力よりも低下することはありません。
■質問8.レーシック手術が原因で失明したケースはありますか?
《回答》
これまでにレーシックで失明したという報告はありません。
最新の設備がととのった施設で、経験豊富な眼科専門医が適応を診断して
手術を行えば、安全にレーシックを受けることができます。
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