以下、錦糸眼科様から
ご回答いただいた内容です。
取材協力:錦糸眼科
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取材回答について下記の通り申し上げます。
ご査収ください。
■質問1.レーシック手術を受けると老眼が早まるというのは
本当ですか?
《回答》
老眼が早まることはありません。
年齢が進んだ方はもともと老眼はありますが、
近視であればメガネをはずして近くを見ることができます。
しかし、近視手術を受けて遠くが良く見えるようになると、
逆に近くを見ることが困難になります。
そのため、手術後は近くを見るときは老眼鏡が必要になります。
尚、老眼は水晶体の厚さを調節する機能が衰え、
ピントが合う範囲が狭くなるために起こります。
手術は角膜の屈折率を変えるだけで水晶体の調節力には
影響しませんので、老眼自体を早めることはありません。
しかし、高齢の方は若干の近視を残しておく矯正が
望ましいといえるでしょう。
■質問2.手術が成功しても老後に失明する可能性はありますか?
《回答》
当院ではレーシック手術が原因で老後に失明した患者さんはおりません。
レーシックやイントラレーシックは1963年から行われてきた
ケラトミレイシスの発展したものであり、ボーマン膜が温存され、
角膜の構造に変化を与えない、もっとも安定した術式です。
ケラトミレイシスが行われてから40年以上経過していますが、
長期的な予後に関する問題は起きていません。
■質問3.術後に激しい衝撃を受けるとフラップがずれたりシワになる
ことがあると聞いたのですが今までに症例はありますか?
《回答》
当院でのイントラレーシックの場合、激しい衝撃により
フラップがずれてシワになったケースはありません。
イントラレーシックは従来のレーシックと比較しても、
フラップエッジ部分が直角なので、マンホールの蓋を戻したときのように、
安定して収まります。
シワになるケースは極めて稀であることが想定されます。
■質問4.レーシック手術で視力をよくしすぎると
遠視や老眼になってしまいますか?
《回答》
近視を治療した場合で最良の照射よりも強く、照射発数が多く行われると
遠視の状態が強く出る場合がございます。老眼にはなりません。
遠視とは「水晶体に調節力が働かない状態で遠くを見たときに
ピントが網膜の後方に結ぶ状態」を言います。
こういう事態を防ぐためには、エキシマレーザーのメンテナンスが
如何に行われているかが重要になってきます。
錦糸眼科ではこれまでに院長をはじめ、4名の職員が
エキシマレーザーの資格を取得しています。
■質問5.長年コンタクトレンズを使用していると
角膜が薄くなってしまうのですか?
《回答》
個人差はありますが、ハードコンタクトレンズを長期にわたって使用すると
角膜が薄くなることがわかっています。
平均すると10年間の使用で約50ミクロン薄くなります。
角膜が薄い場合は屈折矯正手術ができない場合があります。
■質問6.レーシック手術を受けるとドライアイになるって
本当ですか?
《回答》
レーザー屈折矯正手術後は角膜を処理するため
多かれ少なかれドライアイが起こります。
特にレーシックはフラップが厚く一時的に神経枝を切断して
知覚神経を低下させますので、レーゼックやイントラレーシックよりも
起こりやすくなります。
ドライアイはコンタクトレンズの長期使用、眼を少し開けて寝る、
二重瞼の手術を受けた、コンピュータを長く見る、
気圧の低い場所で勤務するなどの方に起こります。
通常、ドライアイは一ヶ月ほどで徐々に回復します。
ドライアイが悪化すると角膜炎が起こり、一時的に乱視が発生します。
ドライアイが重い場合は涙成分や油性の点眼薬、
自己血清の点眼薬を使うか、涙点プラグをつける等で治る可能性が高くなります。
■質問7.手術をしても目標にしていた視力まで上がらなかった例は
どれくらいありますか?
《回答》
軽度・中度近視からの治療の場合、
術後6ヶ月以上で1.0以上の視力だった割合は
98.3%となっております。
詳細はhttp://www.kinshi.or.jp/explanation/data.html
をご確認ください。
■質問8.レーシック手術が原因で失明したケースはありますか?
《回答》
当院では1例もございません。
■質問9.角膜が薄くても錦糸眼科ならレーシックが受けられると聞いたのですが
それは本当ですか?また、その理由は何ですか?
《回答》
角膜が薄くても、近視度数・乱視度数により
治療をうけることが可能な場合があります。
当院で使用しているINTRALASE FS60は100ミクロンの厚さで
精密なフラップを作ることが可能です。
従来のレーシックよりフラップが薄く作成できるので、
多くの方の場合、矯正後の角膜ベッドを確保できるようになりました。
そのため、角膜が薄く、強度近視の方でも
イントラレーシックの治療ができるようになりました。
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